主査: 山田太造
幹事: 上阪彩香、曽我麻佐子、松村敦、堤智昭
日時 2018年8月18日(土) ※午後のみ
会場 秋田大学 手形キャンパス 地方創生センター2号館 2階 大セミナー室(〒010-8502 秋田市手形学園町1-1)
発表申込締切 2018年7月12日(木) 延長になりました
原稿提出締切 2018年7月26日(木)
【参加費(聴講)】
種別 | 金額 |
研究会登録会員 | 無料 |
学会正会員 | 2000円 |
学会会員学生 | 500円 |
学会非会員学生 | 1000円 |
非会員 | 3000円 |
詳しい情報は下記URLをご覧ください. http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/sanka.html
情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会(IPSJ SIG Computers and the Humanities)では、下記の通り第118回研究会発表会の開催を予定しております。 皆様、どうぞ奮ってご参加下さい。 詳細は追って本ウェブサイトおよびMLでお知らせさせていただきます。 皆様のお越しを心よりお待ちしております。
・一般口頭発表 8-10件 ショート:15~20分程度の持ち時間(質疑を含む) ロング:20分~25分程度の持ち時間(質疑を含む)
※ロング/ショートいずれも2p~8pの予稿の提出が必要となります(この範囲であれば枚数は自由です)。 ※予稿のフォーマットは情報処理学会のページhttps://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/genko.html)をご参照ください。
申込書のページ(https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/CH/ )をご利用ください
(なお、原稿提出はこちらのページから行っていただきます)。
発表申込締切 2018年7月5日(木)
原稿提出締切 2018年7月26日(木)
*「研究会への連絡事項」欄に「一般(ロング)」「一般(ショート)」の別を、必ずご記入ください。
*
投稿システムで申込後、「講演申込完了のお知らせ」という件名のメールが自動配信されます。
* 担当幹事より、「講演申込受理のお知らせ」という件名のメールで、
整理番号とパスワード、原稿執筆の詳細が届き、正式受理となります。
正式受理の連絡がない場合は照会先までご連絡ください。
* 先着順にて、定足数に達し次第、締め切りとさせていただきます。
* お申込み後、原稿提出時の発表ご辞退はお控えいただくようにお願いします。
2018年8月18日(土)
13:25-13:30 開会の挨拶
13:30-14:30 一般セッション1
13:30-13:50 ショート (01)収集史料の体系化と永続的な利用に向けた管理 ○山田 太造(東京大学史料編纂所)
東京大学史料編纂所は前近代日本史に関わる史料集の編纂・出版を130年以上継続している.史料集編纂のためには日本だけではく世界中に所在する日本史史料の調査と収集が不可欠である.本報告では様々な機関が蔵する史料を収集の観点から体系化し利用していくための方法,および今後も永続して利用可能とするための管理手法について述べる.
13:50-14:10 ショート (02)「デジタルアーカイブ」の近年の動向と連携 ○後藤 真(国立歴史民俗博物館)
本報告は、CH研究会とやや異なる文脈で行われている「デジタルアーカイブ」の現状について、概観し、共有すべく報告を行うものである。内閣府知的財産戦略本部による「デジタルアーカイブジャパン推進委員会及び実務者検討委員会」および関連するジャパンサーチ(仮称)など、いわゆる「人文科学とコンピュータ」と関わりつつも、直接に関連していない動向がある。これらの状況について共有できるものについて共有し、今後の研究会の議論の材料とできれば幸いである。
14:10-14:30 ショート (03)高度情報化社会において、左派は如何に何をなすべきか ○井出 明(金沢大学)
高度情報化社会の進展に伴い、日本ではインターネット上における自称「保守・右派」の伸長が目覚ましい。一方で、左派勢力の退潮は目を覆うばかりになりつつある。本報告では、こうした現状を踏まえ、左派の復権のために、高度情報化社会において左派勢力自身が如何に何をなすべきかを検討する。
14:30-14:40 休憩
14:40-15:50 一般セッション2
14:40-15:00 ショート (04)東アジア文献へのTEIの適用をめぐって ○王 一凡(東京大学/人文情報学研究所) ・永崎 研宣(人文情報学研究所)
漢訳仏典を主体とするSATテキストデータベースのTEI移行をめざすにあたり、東アジア文献に多くみられる形式を現行のTEI標準で記述する際に生じうるいくつかの問題点に注目し、それらに対する可能な解決策を議論する。
15:00-15:25 ロング (05)日本における漢籍デジタルアーカイブの現況 ○木村 麻衣子(慶應義塾大学)
多くの機関がさまざまな文化資源を対象としたデジタルアーカイブを構築している中,特定の資料種別,例えば漢籍に限った横断検索ができれば便利である。しかし,国内に漢籍を対象とするデジタルアーカイブがどの程度あり,またそれぞれのデジタルアーカイブがどのようなデータを作成しているのか等,詳細は明らかではない。漢籍に限った横断検索を実現するためには,まず現状を把握し問題点を整理することが必要である。発表者は2017年9月から11月にかけて,コンテンツに漢籍画像を含むデジタルアーカイブを運営していると見られる日本国内の計113機関に対し,漢籍デジタルアーカイブの運営状況に関する質問紙調査および訪問調査を実施した。68機関から,77件の漢籍デジタルアーカイブに関する回答を得たので,その結果を報告する。
15:25-15:50 ロング (06)古典中国語 UD コーパスの IPFS を用いた表現の試み ○守岡 知彦(京都大学)
Universal Dependencies (UD) を用いた古典中国語の係り受けコーパスの開発において、語の認定、どの語からどの語に係り受け関係を設定するか、品詞や係り受けの種類をどうするかなどさまざまな項目を検討する必要があり、こうした任意の要素が試行錯誤でき、さまざまな選択肢を比較できることが望ましい。また、複数人で共同作業する場合、各人が独立に試行錯誤できることが望ましいと考えられ、それらの試行錯誤の結果を簡単に共有できることが望ましいと考えられる。このような観点に基づき、内容ベースのアドレッシングを採用したデータモデルである IPLD とこれに基づく分散型ファイルシステムである IPFS を用いたデータ表現の試みについて述べる。
15:50-16:00 休憩
16:00-17:00 一般セッション3
16:00-16:20 ショート (07)尚書(古活字版)の訓点データの基礎計量 ○林 昌哉(岐阜工業高等専門学校) ・田島 孝治(岐阜工業高等専門学校) ・高田 智和(国立国語研究所)
これまでに、国語研蔵『尚書(古活字版)』 を対象として移点作業を行い、訓点(ヲコト点)の抽出を行ってきた。今回はデータのチェックが完了した巻1から巻3までに対し、定量的な分析を行った。ヲコト点と漢字の関係や、複数のヲコト点が付与された文字に注目し分析を行ったので、その結果について述べる。
16:20-16:40 ショート (08)日本国内のIIIF準拠画像に対する横断検索システムの構築 ○中村 覚(東京大学) ・永崎 研宣(人文情報学研究所)
日本国内においてIIIF準拠の画像公開を行う機関が増加している。IIIFの利点の1つとして、画像へのアクセスを標準化し、多様な利活用を促す点が挙げられる。本発表ではIIIFを人文学研究に活用するための試行的な取組みとして、国内の複数機関が公開するIIIF画像を横断して検索可能なシステムの構築事例について述べる。具体的には、二次利用が自由な条件で公開されている約13万件のIIIF画像を検索可能なシステムを構築した。さらにIIIFの利活用の発展に向けて、システム構築を通じて得られた課題等について考察する。
16:40-17:00 ショート (09)デジタル歴史地名辞書の公開とその活用 ○関野 樹(国際日本文化研究センター) ・原 正一郎(京都大学)
地図上では場所の指定に経緯度が用いられる。一方で、場所の特定には地名が一般的に用いられており、地図上に何らかの情報を示すには、地名を経緯度に置き換える処理が必要となる。地名辞書は、この処理の基盤となるものであるが、その多くが現代の地名にしか対応していない。有志の研究団体であるH-GIS研究会の協力の下、2018年3月に人間文化研究機構から公開されたデジタル歴史地名辞書は、歴史地名を経緯度と関連付けることを目的につくられたものであり、今後の歴史研究などでの活用が期待される。
17:00-17:05 閉会の挨拶
懇親会
会場:無限堂 秋田駅前店 〒010-0001 秋田市中通2丁目4-12,018-825-0800 会費:一般5000円 学生1000円(予定)
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