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共催:関西大学ポピュラー音楽アーカイブ・ミュージアム(プロジェクト)
・阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車(この間約20分)
・徒歩約5分。または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車
・「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車
調整中
詳しい情報は下記URLをご覧ください.
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/sanka.html
[10:00-10:05]
開会の挨拶
[10:05-10:35]
(01)グループ舞踊振付における動作と隊形の舞踊者練習への集団エージェントの適用
○吉田侑矢(関西大学)
・米澤朋子(関西大学)
グループ舞踊振付における動作と隊形の舞踊者練習への集団エージェントの適用につ いて検討する.これまで我々は大人数で構成される舞踊グループの創作活動を多面的 に支援するために,振付者の創造性支援を目的とした振付デザインの可視化・可編化 システムを研究開発してきた.本稿では,舞踊者のための動作と隊形の効果的な練習 手法として,舞踊者との身体的インタラクションを行う集団エージェントの適用を提 案し,その有効性を検討する.
[10:35-11:00]
(02)ニコライ・ゴーリの文体に見られる精神病理
○世利彰規(東京大学)
本論考は19世紀ロシアの文学者ニコライ・ゴーゴリの文体を計量的に分析することに よって彼の精神病理の原因を明らかにすることを目的とする。ニコライ・ゴーゴリの 文体の変化が人生のどの時点で起きたかを明らかにし、彼の心の病の原因を突き止める.
[11:00-11:25]
企画セッション(音と音楽のアーカイブ Ⅰ)
(03)楽譜・音源資料の保存及び電子化の動向とその課題~海外におけるクラシック音楽の資料を中心に~
○研谷紀夫(関西大学)
各種の音源や音楽に関する資料は、世界中の博物館、図書館、文書館のみならず、研 究機関や 各種の法人組織によって保存されている。これらの資料は、様々な形態で これまで保存・公開されてきたが、各種資料の電子化とその公開の動向が顕著になる につれ、それらの資料の電子化とその 公開を行う事例が増加している。本発表では、 海外におけるクラシック音楽について、楽譜と音源の保存及び電子化の現状を概観し、 今後の展望とその課題を明らかにする。
[11:25-11:50]
(04)"声明"のマルチメディアアーカイブの構築
○今村成昭(龍谷大学)
・岡田至弘(龍谷大学)
・窓場真太郎(龍谷大学)
・曽我麻佐子(龍谷大学)
僧侶達による仏典に節を付けた楽譜を朗誦する仏教の伝統的儀式音楽である"声明"を 対象としたデジタルアーカイブの構成を検討した。声明は仏典の進行とそれに対応し た楽譜を有しており、この楽譜の構造に対応した僧侶の朗誦また所作の情報が含まれ ているため、従来の音声や映像資料を中心としたアーカイブとは異なるアーカイブの 構築が必要となる。本研究では、声明が包括する情報の構造化と記述を提案し、さら に,アーカイブ化したデータの一部を用いてマルチメディアコンテンツの制作によっ てアーカイブ利用の一例を示す。
[11:50-13:00]
昼休み
[13:00-13:30]
企画セッション(音と音楽のアーカイブ Ⅱ)
(05)NHK所蔵ラジオ音源の復刻とデジタル配信
○岩崎陽一(東京大学)
・白柳龍一(ナクソス・ジャパン株式会社)
・中村京子(株式会社NHK エンタープライズ)
SP盤をはじめとする古い録音資料のデジタル・アーカイブ化が世界的に進んでおり、 日本でもNDLが近デジに「れきおん」(歴史的音源)コーナーを開設するなど、活 発な展開を見せている。しかし、それらにおいて放送音源が注目されることは少な い。NHKの資料庫には、日本の音楽史を知る上できわめて貴重な放送音源がテープ のまま所蔵されているが、それらは何十年も誰にも聞かれることがないまま、日々 劣化していっている。本発表では、ナクソス・ジャパンのデジタル配信基盤とCD流 通基盤を用いてNHKの放送音源をアーカイブ化し、ハイレゾ(高音質)音源として 流通させるプロジェクトの紹介を通して、放送音源のアーカイブ化の未来を考え たい。
[13:30-14:00]
(06)関西大学ポピュラー音楽アーカイブの現状と課題
○杉本舞(関西大学)
・柴台弘毅(関西大学)
・三浦文夫(関西大学)
本発表では、筆者らが現在構築を進めている日本のポピュラー音楽のデジタルアーカ イブについて、その概要と、技術的課題および著作権に関わる課題について述べる。 本アーカイブプロジェクトでは、メディアや音楽関連団体などの協力を得て、日本の ポピュラー音楽が独自的展開を見せ始める1960年代以降に焦点を当て、当時の音源と、 ライブ記録や音楽クリップといった映像をデジタル化して保存する。関連する雑誌や 宣伝素材といったドキュメントおよび画像、関係者へのインタビュー記録も保存対象 とする。音源と映像についてはその保存形態が多様であり、再生装置の確保が困難に なりつつあるものもある。こういった資料をデジタル化するに当たっては、どのよう なデータ形式を選ぶか、音質や画像の品質をどのように設定するべきか、さらに用途 に応じて容易に検索可能とするためのメタデータ体系をどのように構築するかという 問題が生じる。また将来の活用を見据え、著作権・著作隣接権について解決すべき課 題も多い。本発表では、このような諸課題に対する試みの現状を報告する。
[14:00-14:30]
(07)SPレコードを中心としたデジタルアーカイブについて
○武内 恵美子(京都市立芸術大学)
京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センターは、寄贈されたSPレコードを1800点余り 所蔵している。これらの一部をデジタルアーカイヴ化し、ホームページ上で視聴でき るよう提供している。その取り組みの方向性や方法、現状や問題点などを報告する
[14:30-14:40]
休憩
[14:40-15:10]
(08)東京藝術大学における演奏会のアーカイブとその利活用について
─ GEIDAI Music Archive のサイト構築までの取り組み
○山田香(東京藝術大学)
東京藝術大学では年間約160件の公演が行われ、そのうち約70件が大学の公式な記録と して収録されている。2011年5月に設立された総合芸術アーカイブセンターの音響・映 像データ研究プロジェクトでは、それらをアーカイブ研究の対象とした。収録された デジタルデータのデータ形式やネットワーク関係などテクニカルな問題と、知的財産 権の処理に係る問題に取り組み、収録から配信までに必要なプロセスを研究している。 また、著作隣接権の消滅した過去の音源についても配信を進めている。それらの研究 内容・成果について報告する。
[15:10-15:40]
(09)歴史的音源(れきおん)の収集と提供
○村上浩介(国立国会図書館)
国立国会図書館では、平成21(2009)年度から平成24(2012)年度にかけてSPレコード のデジタル音源約4.9万点を収集し、現在、「歴史的音源(れきおん)」のサービス名 称で提供している。このサービスについて、概要を紹介する。
[15:40-16:10]
(10)音楽芸能の伝承において映像記録が果たしうる役割
―徳之島の芸能を例に
○福岡正太(国立民族学博物館)
急速な社会の変化に伴う民俗的な芸能の伝承の危機に際して、映像による記録の必要性 が叫ばれ、実際に多くの映像記録が作成されるようになっている。しかし、記録作成や その活用の方法について、必ずしも明確な指針が確立しているとは言えず、映像記録が 活用されずに眠っているケースもよく見られる。恐らく、その原因の1つは、芸能の伝 承の過程に映像記録がうまく位置づけられていないことにあると思われる。そこで、私 たちは、徳之島の芸能を例に、芸能の伝承者や地元の教育委員会の協力をあおぎ、関係 者の意見を取り入れながら徳之島の芸能の映像記録を作成するプロジェクトを進めてき た。この発表では、この経験に基づき、望ましい芸能の映像記録とそのアーカイブのあ り方について論じる。映像記録は、単に「お手本」として機能するばかりでなく、関係 者同士の対話を生み出し、伝承へのモチベーションを高めていくきっかけともなる。伝 承者らに利用しやすいアーカイブの構築こそが求められていると言えるだろう。
[16:10-16:20]
○休憩
[16:20-17:30]
企画セッション(音と音楽のアーカイブ Ⅲ)
○パネルディスカッション
[17:30-17:35]
○閉会挨拶
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